機能性ディスペプシアとは

機能性ディスペプシアとは、慢性的に胃の痛みや胃もたれなど不快な症状が現れているにも関わらず、症状の原因となる明らかな病気や異常がない場合に診断される病気です。内視鏡検査で胃は問題がなくても、胃腸の動きや働きに問題があることがあります。これまでは同様の症状が現れた場合には、「慢性胃炎」とさられていましたが、炎症がなくても症状が現れることもあり、必ずしも症状と炎症に関連性があるとは限らないことが分かってきました。機能性ディスペプシアは、生活習慣の改善や内服薬による治療が行われます。症状は命に関わるほど深刻ではありませんが、日常生活に支障を来たす方もいらっしゃいます。おなかの症状にお悩みの場合は、ぜひ医師にご相談ください。
機能性ディスペプシアの原因
機能性ディスペプシアの原因は特定するのが難しいですが、いくつかの要因が関与していると考えられています。
1.胃腸の動き:胃腸の動きのリズムが乱れると痛みが生じることがあります。
2.胃腸の知覚過敏:通常、胃の拡張や収縮は痛みを引き起こしませんが、胃が敏感な人は痛みを感じることがあります。
3.胃酸の過剰分泌:胃酸が過剰に分泌されると胃粘膜を刺激し、症状を引き起こす可能性があります。
4.ストレス:ストレスが原因で胃腸が過敏に反応することがあります。
5.ピロリ菌:ピロリ菌除菌によって機能性ディスペプシアの症状が改善することがあります。
6.感染性胃腸炎:感染性胃腸炎の後に何らかの原因で機能性ディスペプシアが発症することがあります。
7.生活習慣:過食、アルコールや喫煙、不眠などが原因となることがあります
機能性ディスペプシアの症状
機能性ディスペプシアでは、胃のもたれや痛み、腹満感やみぞおちの灼熱感などが起こることがあります。また、げっぷや胸やけなどの症状も現れることがあります。これらの症状は一定ではなく、症状が出たり治ったりします。また、ストレスや環境の変化などの影響で症状が悪化することもあります。
機能性ディスペプシアの治療
機能性ディスペプシアは胃カメラやおなかの超音波検査などを行い、異常がないことを確認した上で適切な治療が始まります。患者様に病気の説明を行うことで症状が改善することもあります。ただし、症状が継続する場合は、胃酸を抑える薬や胃の動きを整える薬などを優先的に使用します。すぐに改善しない場合でも、患者さんに合った薬を試しながら治療を進めていきます。治療には時間がかかることもありますが、医師と連携して治療を進めましょう。