胃・十二指腸潰瘍とは

胃潰瘍とは、胃の中の粘膜がただれて胃壁に傷がついた状態のことを言います。胃液には、ペプシンなどの酸性の物質が含まれていますが、粘液によって胃壁や胃の粘膜はそのような物質から守られています。しかし、胃液と粘液の分泌バランスが崩れてしまうと、保護機能が低下し、胃潰瘍を発症します
胃・十二指腸潰瘍の原因
胃や十二指腸の粘膜は、常に胃酸にされされていますが、健康な状態では粘膜の防御機能によって胃酸により粘膜が傷つかないようになっています。
ピロリ菌や痛み止めの薬などによりこの防御機能がうまく機能しなくなり、そこが胃酸にさらされることで、粘膜が傷つきただれてしまい、ついには一部が欠損し潰瘍になってしまいます。
主な原因一覧
・ピロリ菌感染(80%以上が関連)
・痛み止め(NSAIDsなど)の長期服用
・ストレスや過労、睡眠不足
・アルコール・喫煙
胃・十二指腸潰瘍の症状
自覚症状で最も多いのが、みぞおちの痛みです。胃潰瘍の場合は、食事中から食後に起こることが多く、十二指腸潰瘍の場合は、空腹時、特に早期に痛むことが多いです。胸やけ、胃もたれ、吐き気、嘔吐、食欲不振を伴うこともありますが、自覚症状が全く無い人もいます。潰瘍が進行した場合には、出血や穿孔を伴うことがあります。胃・十二指腸潰瘍の下血の場合、タール便と言って、コールタール様のどす黒い便が出ることが多いです。また、出血をきたした場合、痛みが無いこともありますので、症状が無いからといって心配ないとは言えません。
胃・十二指腸潰瘍の治療
胃・十二指腸潰瘍についても、胃カメラ検査で潰瘍の状態を正しく確認し、組織採取による病理検査を行って確定診断に繋げることができます。また、出血が起こっていれば、止血処置も可能です。検査・診断・治療の流れは、胃潰瘍と同じです。十二指腸壁は胃壁よりも薄く穿孔のリスクが高いため、出血の恐れがあれば、早急にご相談ください。
潰瘍の治療では、粘膜を保護するお薬や胃酸分泌抑制剤を使用します。
ピロリ菌に感染している方は、除菌治療を受けることで再発リスクが大幅に低下します。